リボツナ幼馴染パラ  君の寝顔は俺のもの

 

 

「で、この時曲線がこの位置で交差するので、Iの値が、―――」

いきなり言葉を止めた教師の表情に、生徒たちは驚いた。

視線の先を辿る。

 

「ぐ―――――――――・・・・・・・・・・」

 

幸せそうに夢の世界へ旅立っている生徒、一人。

額に青筋を立てている教師、一人。

生徒たちは戦慄し 、振りかぶって思い切り投げられたチョークは見事に茶色の頭にヒットした。

 

 

 

昼休み。

チャイムと同時にムクリと起き上がり、もそりとパンを取り出して二口、三口食べた後、再び眠りの世界へ沈没した綱吉を、獄寺と山本は

心配そうに見詰めた。

「ツナ、ホント眠そうだなあ」

「朝からずっとだよな」

ずず、とパックの牛乳を啜りながら、山本は思った。

(ツナの顔・・・見えねー)

「テメーそれいつもだよな、飽きねーのか」

獄寺が呆れたように牛乳を目で指した。

 

綱吉が顔の向きを変えた。爆睡している。

寝息が聞こえ、山本はギクリとした。

口から涎が垂れたのが見えた。

 

「美味いもん」

いいながら、ガタリと立ち上がり、綱吉の席へ向かった。

「お供え」

机の上にぽん、と置いたのはオニギリ一個。

何となくそれを見ていた近くの男子生徒が、「オレもー」と言って飲みかけのパックジュースを置いた。

 

 

 

 

リボーンが入り口から入ると、教室内のざわめきが大きくなった。女子の黄色い声が端々から聞こえてくる。

向けられる喧騒は慣れっこなので、無視してスタスタ通り過ぎる。

 

目指すは窓側の席、一番後ろ。

そこに見えた光景に、ピタリと足を止めた。

 

 

「・・・・・・・・・なんだこれは」

 

「あー、なんか、ツナずっと寝てんだよ」

「じゃなくて」

「起きたら食べるかなーって」

オニギリ、ジュース、パン、お菓子もろもろ。

机に置かれている食料の小さな山を、リボーンは無言で見詰めた。

「何か皆して置いてったんですよ、沢田さんの寝顔に見惚れたんですかねー」

言いながら、獄寺は顔を崩して綱吉をみている。山本がうんうんとうなずいた。

「ツナの寝顔って小動物みたいだよなー」

 

「この情けねー顔のどこが愛くるしい小動物なんだ」

「や、そこまでは言ってねー」

「おい、紙とペン、ついでに糊も貸せ」

突っ込みをキレイにスルーして、リボーンは何やらサラサラと書いた。

丁寧に糊を貼り付け、綱吉の額にベシリと貼る。

 

「おいそれはちょっとカワイソー、」

咎めた山本が、書かれた言葉を見て絶句した。

クラスの生徒も全員、呆気に取られた表情でリボーンを、そして綱吉に貼られた紙を見ている。

 

「剥がしたらぶっ殺す」

振り向いた良い笑顔は、物騒な台詞をクラス中の人間に投げつけた。

呑気に寝息を立てている綱吉の頭にちゅっと音を立ててキスを落とし、最凶の幼馴染は去っていった。 花を飛ばしながら。

 

「・・・・・・・・・・『俺、専用』、って、どういう意味だ・・・?」

 

クラスの誰かがポツリと言ったが、答える者は誰もいなかった。

 

 

 

おまけ

 

 

次の休み時間。

「リボォォ――――――――――――ンン!!!!」

ガラッ!!!

「お、起きたのか」

「『起きたのか』じゃねえええええええ!!!おおおお前、何してくれてんの!オレもの凄い恥ずかしい思いをしたんだけど!

てかお前にさせられたんだけど!!てか糊!!馬鹿ヤロウ!」

「あー、気にすんな、ちゃんと風呂に入れてやるから」

「気になるだろ!あと、そーゆー発言は慎め!そ、それに・・・、何か頭に、き、きすまでしたという噂もたっているのですが!!!」

「したぞ」

「軽ッッ!てか、すんなあああああ!!!馬鹿!この、アホンダラ!」

「悪かったな」

「・・・・・・・・・・え、」

「眠いの、俺のせいなんだろう」

「―――――!!」

「明け方まで、俺が強請ってあんなことまで試し」

「あああああああああああああああああああああああああ!!!!もう黙れ!!!」

「うるせーぞ」

 

教室の隅で何やらイチャイチャし始めた少年たちを、コロネロは生温い表情で見守っていた。

遠くから。

 

 

 

 

 

※うわああああああああああすいません、全然落ちもしてないし面白くないですね!こんなので宜しければ、ぜひお納めください・・・

リンク、本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします!