眠い頭を振るい何とか覚醒させた。脳みそには何も入ってこない。すっからかん。周りのドンちゃん騒ぎが嘘みたい。獄寺くんが泣きながら右腕の何たるかについて熱く語り、それを一生懸命聞いているのは何とあのビアンキだ。酔っ払うと大丈夫みたいだ。久しぶりの姉弟の会話はなんとなく二人とも嬉しげだ。向こうでは最凶風紀委員長と世界征服を企む糞ナップルが飲み比べしている。比べなんてかわいいもんじゃない、周りに散乱したビンのかけらの量がハンパない。飲み終えた後互いをビンで殴りつけ、そしてまた新たな酒に手を伸ばす、その繰り返しだ。ほんで、どっちも顔が真っ赤。何かおもしろい。右の方で戯れているのはおにーさんととランボ。おにーさんは酔っ払ってもそのまんま。ランボのもこもこ頭に手を突っ込んで中の掃除をしてやっている。その優しさにランボはノックアウトされていた。女の子たちは部屋の隅でなにやらこそこそ話している。聞こえないと思って耳をすましかけた時、尻を滑る感触がした。「ツナ」リボーンだ。オレなんかの尻を撫で回して何が楽しいんだろう。謎だ。永遠の謎だ。わからないからちゅうをしてやった。リボーンは変な顔をしたけど、かまうもんか。尻を撫でるお前のほうがもっと変だ。どうでも良いけど、ちゅうの感触は気持ち良い。だから順番にしていこうと思った。とりあえず隣で寿司を食べまくっている山本の腕を捕まえてちゅうしたら酸っぱい味がした。さすが寿司だ。「日本食は偉大だね」と言ったら山本は口からシャリをこぼしたから、ちょいと失敬してオレが食べた。うまい。さすが寿司だ。日頃の感謝を込めて獄寺くんにもちゅうした。獄寺くんはなんかうごかなくなった。まあこのひとはいつも変なんだ、しょうがない。ビアンキにしようと近付いたらポイズンクッキングの構えをされた。ちょっと傷ついた。しょうがない、ランボでがまんしよう。でもなんかくさい。やめとこう。また今度ね。おにいさんがなんか手をのばしてきた。手にちゅうした。おにいさんは頭をなでてくれた。うれしい。いつの間にかひばりさんとバカむくろが傍にきている。うざい。むくろはあんますきじゃない。だって気持ち悪い。オレとしゃべるときいつも鼻の穴ふくらんでんだもん。ひばりさんのくちびるがきもちいー。むくろのこえがうるさい。やばい。からだがおちる。ねむい。きもちいい。
「・・・・・・・・・・・・・・ツナくんかわいい」
うっとりとした表情で京子は呟いた。視線の先には酔い潰れた沢田綱吉が気持ち良さそうに眠っている。その彼を大事そうに抱えながら雲雀恭弥が六道骸の顔を押しのけていた。六道は綱吉の頬に吸い付こうと必死になっていた。口がタコさんの形になっている。控えめな表現でも気持ち悪かった。固まっている男たち、泣き喚く少年、そして兄がそっと手の甲に唇を当てているのを見て、京子は一層頬を薔薇色に染めた。
’08、明けましておめでとうございます!