元来、淡白な性格だと思っていた。
群れは噛み殺せば済む事だし、強い者は薙ぎ倒せば良い。
いずれは決着をつけなければいけない相手もいる。負けず嫌いなのは認めるが、ただそれだけだ。
だからあんな弱い人間に執着している自分がただただ不思議で、何故だろうと考えているうちに、答えも出ないままいつの間にか支配されていた。
この、自分が。
「雲雀さんって、背ぇどんくらいですか」
「さーね、測ったことないから」
「えー」
不満そうに突き出された唇。目を奪われ、だが本人は全く気づく事無く不満そうに頬を膨らませる。
「なーんか、皆オレより高いんですよねえ。しかも女の子とも良い勝負なんですよ、悔しいなあ」
こんな風に話せるようになったのも、出会ってから四年も経てようやくである。
時の長さを思って感慨深げに顔を緩ませ、雲雀は徐に牛乳を差し出した。
「どーぞ。頑張れ」
「………それどっから生えてきたんですか」
ドラえもんか、と呟きながらも従順に飲み始める綱吉。雲雀は上下する喉の白さに目を細め、物騒な台詞を吐いた。
「10秒以内に全部。無理なら犯す」
「ブゴッ!!」
「あーあ零した。犯す」
「びっびば…」
「汚いよ、鼻水垂らすなよ」
「誰のせいだ!ちょっ、剥かないで剥かないで!鬼!」
君のせいだよ。いつだって俺を熱くさせる、その存在が悪いんだ。