夕飯の後、綱吉は久しぶりに台所に立った。

奈々が目を丸くし、リボーンは明日は槍が降るかもな、と揶揄した。

二人で方を並べて後片付けをしながら、綱吉は今なら言える、と思った。

「母さん」

「なあに?」

「・・・・・・・・今日はごめん」

「・・・・・・・・・」

恐る恐る顔を窺うと、奈々は微笑んで、

「ツッ君が、私たちの子供で、本当に幸せだわ」

と言った。

不覚にも泣きそうになった。

ずび、と鼻をすすると、奈々が声をあげて笑った。