俺の体が宙に浮いて、ものすごい勢いで地面へと向かっていた。

俺は恐怖と風圧で顔が歪んでいて、でもいつまで経っても終わりはやってこなくて、ずっと恐怖に襲われたままだ。

だけど、落ちていくとちゅう、ふと、何か温かいものに包まれた。

 

あれ、この匂いって、なんだっけ?

 

 

「やーまーもーと」

バゴン。

 

「・・・・・・・?」

 

初めはぼんやりと、だが徐々に視界がクリアになっていく。

目の前には黒板と、それからすぐ近くに先生。

あ、授業中。

クスクスと笑う声が周りを囲む。俺は、反射的にツナの方を見た。

ツナは、俺を見て心配そうな顔をしていた。

あ。なんか嬉しい。

「お前、授業中寝るんじゃない」

先生の呆れたような声に、へらりと笑顔で返し、俺は前を向いた。

全神経を、ツナに集中させながら。

 

(あ、ツナのにおいだった)

 

思い出して、スッキリした。ら、急にツナの匂いを嗅ぎたくなった。

 

(後で、ぎゅっとさしてもらおう。それか、膝枕)